肥満とメタボ

動脈硬化の原因としてメタボリックシンドロームが注目されています。
その原因は腹腔に溜まった内臓脂肪であり、皮下脂肪とは異なり内臓脂肪は盛んに生理活性物質を分泌し、血糖や脂質、血圧に影響を与え一人の人に重複しやすいことが分かっています。
たとえ健康診断の結果で異常と診断されない範囲(正常高値)であっても、重複することで動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心疾患へとつながってしまいます。
肥満者の多くが複数の危険因子を持っています。
危険因子を持つ割合
肥満のみで他に病気が無い人の率 →20%
肥満で生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、高血圧症)のいずれか1疾患を持っている率 →47%
いずれか2疾患を持っている率 →28%
3疾患全てを持っている率 →5%
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複数の危険因子を併せ持つほど心疾患や脳梗塞のリスクが増大
危険因子が0の時は、心疾患の発症危険度1.0であるのに比べ、
危険因子が3~4つになると35.8倍に跳ね上がるという統計があります。
肥満者の割合
男性の場合、40代から60代の肥満者は各年代で30%を超えており、10〜20年前と比べ確実に増加しています。
女性の場合は、肥満者の割合は減ってきていますが、年齢を経るに従い増加していきます。
メタボとマルチプルリスクファクター症候群
日本での死因統計では、脳血管障害・心血管病が全死亡割合の30%を占めています。
これらは働き盛りの年代に突然発症することから社会問題になっており、
その原因として考えられるがマルチプルリスクファクター症候群です。
糖尿病や脂質異常症、高血圧とは診断されない状態 → 境界線とされる軽度な異常値
であっても、重複することで動脈硬化を引き起こす危険性が高まることが分かっています。
これらの問題は、内蔵脂肪の蓄積が基盤にあることから、メタボリックシンドロームという概念であらわされるようになっています。

*マルチプルリスクファクター症候群とは?
マルチプル(多数の)リスクファクター(危険因子)という意味で。
高血圧・耐糖能異常・脂質代謝異常・肥満といった因子群のこと。

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